HKM-10P カウル製作


 「モノコック構造でカッコ良いデザイン」というコンセプトのもとに始まった新マシンプロジェクト。 ここではそのカウルができるまでの過程を順を追って紹介します。
@ クレイモデル製作 ―――――――

まずは大まかなデザインと寸法を決め、1/10スケールのクレイモデルを作ります。 このモデルを等分割し断面図を作ります。
A コンパネ切り出し ―――――――

雄型製作に向け、作成した断図面をコンパネに貼りつけて切り出します。 パネルは全部で20枚もあります。
B コンパネ組み立て ―――――――

切り出したコンパネを組み立てます。これが雄型の骨組みとなります。 これだけでもかなりの重量です。
C ウレタン盛り ―――――――――

発泡ウレタンを流し込み、形を作っていきます。 左右対称になるよう気を付けなければなりません。
D パテ盛り ―――――――――――――――――――――――――――

ここからは荒川工業さんへ持って行き、パテ盛り作業に入ります。 まずは表面を整えていきます。

5日間かけてここまでツルツルにしました。使ったパテも相当な量です。 雄型はこれで完成となります。
E 雌型製作 ――――――――――

完成した雄型から雌型を製作する作業に入ります。 ゲルコート(表面塗装)を吹いた型に2枚のガラスマットを積層していきます。
F 雌型脱型 ――――――――――

いよいよ脱型です。しかしなかなか抜けずに一苦労。 最終的にはクレーンも使いつつ(!)引き抜きました。脱型後は、雌型の表面を鏡面が出る位まで磨きます。
G 塗装・積層 ――――――――――

今回のカウルの色であるオレンジのゲルコートを吹き、 十分乾いたらガラスマットを積層します。雌型のガラスマットよりも薄いものを2枚重ねました。
H 製品脱型 ――――――――――

製品を型から引き抜きます。しかしここでも苦戦。 型と製品の隙間に水を入れて剥がしました。出来映えもよく、部員からは笑みがこぼれます。
I スクリーン取り付け ――――――

スクリーンやミラーなどの取り付け穴を開けていきます。 やり直しはできない作業なので慎重に。あとはアクリルシートを貼りつけて完成です。
J 完成!! ――――――――――

ついに完成です!とても綺麗に仕上がりました。
◎ おわりに ――――――――――――――――――――――――――――
設計から数えると実に約半年の期間を費やしたカウル製作。 日を追うごとに形になっていくのがとても面白く、また狙い通りカッコ良いカウルになったと思います。 ここまでできたのはカウル製作に全面的に協力してくださった荒川工業さんをはじめ、 多くの方々のご支援のおかげです。本当にありがとうございました。


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